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テニスと心理学の架け橋 心理学のテニスへの応用を考える…よりもストリングのことを考えているかも

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ヌマウタスズメの過剰産出

 ヌマウタスズメの歌(さえずり)の学習についての話です。

 最初に、このスズメがどのように歌を学習するのかについて書きたいともいます。このスズメが生まれてだいたい生後9ヶ月までは親の歌を聞き、そのときから少しずつ歌います。そして、10ヶ月か11ヶ月くらいまで特徴を大げさに表現した、不規則な歌を歌います(過剰産出といいます)。その間に大げさに表現している歌を親の歌に合わせるようにして調整し、親と同じような完成した歌になります。学習しようとすることをしっかり観察する→それを大げさに実践してみる→それを完成品に合わせて調整する、という流れです。

 このように、倣おうとするものを大げさにまねするという方法は、テニスで新しいことを身に着けるのにも有効だと思います。例えば、サーブがオーバーする傾向にあるなら前につんのめるほど前方向にトスを上げる、ローボレーのときに重心が高すぎるなら後ろ足の膝を地面につけるくらい曲げる…など、この過剰産出はたくさんの使い方があると思います。

 最後に、なぜこの過剰産出が私たちの運動学習にも有効であると思うかについてです。これは私の持論なので聞き流しても結構です(;´∀`)鳥の歌は求愛に用いられるので、歌を上手に歌えないと子孫繁栄や種の存続の危機になります。歌を上手く学習できない鳥は、長い歴史の中で自然淘汰され絶滅するでしょう。ですので、歌の学習はより効率よく、より確実な方法である必要があります。このように考えると、ヌマウタスズメが現存しているということは、ヌマウタスズメの過剰産出という学習方法は進化と自然淘汰の長い歴史の中で洗練された、効率的で確実な学習方法である、ということを示していると私は思っています。
実験・知覚系 | 投稿者 ジミー 23:26 | コメント(0)| トラックバック(0)
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