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テニスと心理学の架け橋 心理学のテニスへの応用を考える…よりもストリングのことを考えているかも

ジミー
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大会観戦

 明日から研修に行きますので、その準備のため今日は午後から半日お休みを取りました。研修先は首都圏に近いところだし、研修は土日・祝日は休みなので、これをいい機会にプロの大会を観戦しようと思っています。

 今年もフェデラーが出場するAIGジャパンオープンの決勝に行こうと思ったら、チケットが完売していました…(準決勝も完売)。フェデラーがくることはありますね…予選だけ見にいこうと思います。来年も同じ期間に研修があるので、決勝はそのときの楽しみにしておきます(来年もフェデラーが来るのかどうかしりませんが…)。
 そのほかには、東京国際女子オープンⅡ、F10フューチャーズ柏オープン、F11MSSフューチャーズ、全日本選手権を観戦しに行く予定です。今までプロの大会を生で見たことがなかったので、今から楽しみです。

 研修先にはオムニコートが2面あるらしいので、観戦だけでなく実際にテニスをしようと思っています。テニス道具一式を研修先に送りましたが、果たして自分以外にテニスをする人がいるのかどうかが心配です。もしいなかったら、1人でサーブを黙々とやろうと思います…。
日記・その他 | 投稿者 ジミー 14:15 | コメント(0)| トラックバック(0)

熟達者の視覚探索方略2

 前回は周辺視について書きました。周辺視は物の動きや位置を知るための視覚で、「行動のための視覚」という働きをしています。相手の動きやボールの方向を早く見極める&予測するには、この周辺視を有効に使うことが必要になります。今回は剣道、野球のバッター、サッカーのディフェンダーの熟達者が、実際にどこを見ているのかについて書きたいと思います。

 最初は剣道です。剣道の視覚探索の研究で、師範、大学生の熟達者、非熟達者が、模擬試合でどこを見ているのかを調べたものがあります。その結果は、熟達者ほど相手の面(目)を見ている割合が多いというものでした。非熟達者は胴、小手、竹刀など様々なところに視線を移していました。大学生の熟達者は、時折胴や竹刀に目を移すものの、試合時間の約8割は面に視線を向けていました。師範の場合は、95%ほど面に視線を向けていました。
 剣道には「遠山の目付け」と呼ばれる視覚探索方略があるようで、「相手の竹刀などを局所的に見つめたりせず、遠くにある山を見るように、相手の目を中心に体全体をおおらかに見る」というものらしいです。
 では、この「遠山の目付け」がなぜ有効なのかを周辺視の観点から説明します。まず、相手の目付近に視線を置いているのは、相手の目から情報を得るのではなくて、視線の仮の位置を定めています。この仮の視線の位置を「視支点」といいます。視支点は、広範囲の対象を見るときに、その対象の中心付近にとどめる仮想的な視線の支点です。視支点が置かれている位置には相手の動きに関する重要な情報はありませんが、その視支点の周辺部に重要な情報があります。周辺視はその名の通り、目の中心ではなく周辺で得られる視覚ですので、「遠山の目付け」は視支点の周辺部に存在する重要な情報を、周辺視を活用して効率的に得る方法といえます。

 次に、野球のバッターについての研究です。結果は、非熟達者は相手の頭を中心に幅広い部分(頭から膝付近まで)に視線を動かしていましたが、熟達者は主に肩、胸部に視線を置き、ボールがリリースされるときには肘付近に視線を動かしていました。このケースでは、熟達者は視支点を相手投手の肘付近に置くことによって周辺視で相手の全体像を捉え、投球動作から動きに関する情報を効率的に得ていると考えられます。

 最後にサッカーです。この研究では、ディフェンダーがボールを持っている相手と1対1で対峙しているときにどこを見ているかを調べたものです。結果は、非熟達者は主にボール付近に視線を置き、熟達者はボールだけでなく相手の膝や足先に視線を移動させていました。熟達者はボールから目を離して相手の膝付近に視支点を置くことで相手全体の動きを周辺視で捉え、相手の動きを予測しているものと考えられます。

 剣道、野球、サッカーの研究について書きましたが、テニスではどうなんでしょうか?テニスの視覚探索の研究が見当たらないので、上に書いた3つの研究から消去法で考えてみます。
 まず、サッカーの非熟達者のように、ボールに視線を置くのはよくないでしょう。これでは相手の動きの情報を得ることが出来ず、予測できません。また、剣道や野球の非熟達者のように、広範囲に視線を動かすことや局所を見つめるのもよくないと考えられます。周辺視で効率的に動きに関する情報を得るには、視支点を定める必要があるからです。では、視線(視支点)をどこに置けばいいのかという話になります。テニスで相手の動き(打つ方向)を予測するには、相手のラケットの動きや足の向きが重要になるのではないかと思います。こう考えると、その2つの中心となるところ、体の中心付近に視支点を置けばいいのかな…と思います…。

 私にはこれが限界です…誰かテニスで研究してくれる人は現れないでしょうか…(;´∀`)
実験・知覚系 | 投稿者 ジミー 22:14 | コメント(0)| トラックバック(0)

熟達者の視覚探索方略1

 前回、スポーツの熟達者はどこを見ているのか(視覚探索方略)について書きましたが、重要な所を省略してしまった&それゆえ結論も違うことに気づいたので書き直します…。2回に分け書こうと思っており、1回目は中心視と周辺視について、2回目はそれを踏まえてスポーツにおける熟達者の視覚探索方略についてです。今回は中心視と周辺視について書きます。

 まず、中心視・周辺視とは何かについてです。中心視は物の形や色を把握するための視覚です。例えば、字を見るときなどに用いられる視覚なので、自分にとって身近で理解しやすいと思います。また、その視野は中心付近で周辺視と比べて狭いものです。
 もう1つの周辺視とは、物の動きや位置を把握するための視覚です。この視覚は無意識的な部分が多いので、中心視とは違って、分かりにくいものです。この視覚の視野は全体なので、中心視と比べてかなり広い視野を持っています。
 この両方の視覚とも、眼球から情報を受容するのですが、その情報を処理する脳の部位が異なります。中心視の情報が脳に伝達する経路を腹側経路、周辺視の情報は背側経路といいます。

 2つの視覚システムの違いを説明しましたが、もう1つ重要な違いがあります。それは、中心視は「知覚のための視覚」(それは何であるかを理解するための視覚、といえば分かりやすいでしょうか?)で、周辺視は「行動のための視覚」という点です。これだけではとても意味が分からないと思うので、それを示す臨床的研究を1つを紹介します。
 ある女性は、事故により一酸化炭素中毒になり、一命は取り留めたものの目が見えなくなってしまいました。一酸化炭素中毒によって視覚を司る脳の部位が損傷してしまったからです。彼女は、目の前にある物の形や色が分かりませんし、どこにあるかも分かりませんでした。ですが、彼女が森を歩くときは、何があるのか見えないはずなのに、木の根っこや倒木を避けて歩くことができたのです。しかし、そのとき彼女は何が見えているのかは分からず、そのように避けて歩いていることも彼女自身はよく分からないという、不思議な症状を示していました。
 その後、彼女を被験者とした研究を行なったところ、行動をするときには物が見えている、しかし、その見えているという経験は彼女の意識には上っていない、ということが示されました。どうしてこのようになったかというと、一酸化炭素中毒によって視覚を司る脳の部位が損傷してしまったのですが、その損傷した部位は、中心視の情報が脳に伝わる腹側経路で、周辺視の背側経路は無傷だったのです。

 いろいろと書きましたが、スポーツにおいては「行動のための視覚」である周辺視が重要であると言えます(もちろん中心視も必要ですが)。次回はこの周辺視を踏まえて、様々なスポーツの熟達者の視覚探索方略について書きたいと思います。
実験・知覚系 | 投稿者 ジミー 22:49 | コメント(0)| トラックバック(0)

シングルス大会結果

 7月に、ゲーム数変更の放送を聞かなかった&試合前に相手に確認しなかったために不完全燃焼に終わった大会がありましたが、今日その大会にリベンジしに行きました。
 海に近いコートということもあって強風が吹いていて、コート上の砂が舞い上がって砂嵐が発生することがしばしばでした。そのせいで、ほとんどのコートの砂が無くなってハードコートのようになっていて、逆に風下の端のコートは砂が吹きだまっていて、ほとんどのボールがイレギュラーするというコンディションでした。
 昨日は同好会でランキング戦があって、シングルス2試合をしたのですが、こっちが責めるもののミスが多くて両方とも負けました。今日はその反省を生かし、繋ぐことを意識してチャンスボールはしっかり決めるという方針で臨みました。ただ、前日の負の遺産として全身ほど良い筋肉痛&腕の痛みが残っていました(;´∀`)

1回戦 6-1
相手のサーブは低くて弾まないスライスサーブだったので、しっかりと深く返すようにしました。それからは、最初に決めていた方針通り、出来るだけ相手を横に動かすようにしながら&風向きを考えながら繋ぎました。フォアはトップスピンが効いた中ロブ、バックはスライスという組み合わせが良かったのか、繋いでいるだけでミスを誘えました。

2回戦 6-0 ベスト16進出
ミスが多い相手だったので、とにかく繋ぐことに努めてポイントを頂きました。左利きの方でしたが特に回転系のボールを使ってこないのでそのことは意識せず、風向きだけを考えました。

3回戦 4-2 ベスト8進出
試合開始前に、相手にルールを確認したところ、4ゲーム先取に変更になっていました。確認してよかった…。相手はフラットサーブが強烈で、セカンドサーブもかなり速かったです。ですのでリターンはしっかりと返すようにして、今までどおりの方針でゲームを進めました。

4回戦 6-3 ベスト4進出
相手は高専の学生さんでした。フォアは強烈で、バックはそれほどでもなかったので、バック側にボールを集めることに徹し、浅いチャンスボールが来たら強打で決める、という流れを作ることが出来ました。セカンドサーブがゆるいボールだったので、そこも強打してポイントをとることが出来ました。(ミスも多かったですが…)。

準決勝 2-4 3位決定戦へ
腕の痛みがひどくなってきて、力が入らないためかフォアハンドは面が安定せず、大きくアウトするかネットするようになってしまいました。また、砂が吹きだまったイレギュラーだらけのコートということもあって、フォア、バックともにスライスで返すだけに徹しました。相手の粘り強さに負けました…。

3位決定戦 3-4 4位
さらに痛みがひどくなってきたので、フォア、バックをスライスにするだけでなく、ファーストサーブはゆるいスライスサーブ、セカンドサーブはアンダーサーブにしました。終始繋ぐことに徹しましたが、相手は前に詰めてくる方だったので、そのときは厳しいコースを狙うようにしました。何度かパスすることも出来ましたが、ボレーにやられることのほうがずっと多かったです。何とか粘ったものの負けました…。
 
 今思い返すと、腕が通常通りでも準決勝&3位決定戦で勝てなかったんじゃないかと思います。準決勝&3位決定戦の相手はミスが少なく、繋いでくるタイプだったので、普通どおりにやっていたら早々に自滅していたのではないかと思います。フォアを見限って、手持ちの武器を選んで一生懸命諦めずに頑張った結果が4位なので、悔いはありません。
 今回の大会で得たのは、自分にとっては、確実に繋ぎながら相手を左右に振り、チャンスボールが来たらしっかり決める、という方法が最も効率のいいポイントの取り方だとわかったことです(当然と言えば当然ですけど…)。しかも、この方が体力の消耗も少ないので、トーナメントを勝ち上がるのにも向いていると思います(これも当然…)。
 
 最後に…。今まで、1,2回戦止まりの自分でしたが、4位になることが出来ました。テニスで賞状をもらうなんて初めてです(´;ω;`)前回は3回戦敗退だったので、4回戦まで行ければいいと思っていましたが、準決勝まで進めるなんて思っていなかったです。今年出場できる最後の大会でしたが、結果を残せて本当にうれしかったです。
日記・その他 | 投稿者 ジミー 19:48 | コメント(0)| トラックバック(0)

イメージトレーニングについて

 イメージトレーニングという言葉を知っている人は多いと思います。パフォーマンス向上に役立つといわれていますが、どうして役立つのか、どのくらい効果があるのかについて知っている人は少ないと思います。今回はイメージトレーニングについて、主にその点について書きたいと思います。

 最初に、運動するイメージをしたときの脳の状態についてです。最近では脳のどの部分が活性化しているかを測定するfMRI(機能的磁気共鳴断層撮影法)というものが発達しているので、脳の活動を視覚的に観察できるようになりました。その方法を用いて運動するイメージをしたときの脳の状態を観察すると、運動を実際にしたときと共通した運動野と体制感覚野の活動が見られるという報告が多くあります。例えば指を曲げるイメージをしたら、指の運動を司る部位と指を曲げたときの指の感覚を司る部位が活性化するということです。このことから、イメージトレーニングがパフォーマンス向上に役立つひとつの理由として、イメージをすることで脳の運動野が活性化することがあげられます。体を全く動かさなくて、頭の中でリハーサルを行なっている、といえます。

 では、実際の運動と比べてイメージトレーニングはどれほどの効果があるかについてです。これについて、fMRIを用いて実際の運動時の脳の活性化具合と、その運動をイメージしたときの脳の活性化具合を比較した研究があります。この研究によると、イメージしたときの脳の活性化は、実際に運動したときの3割程度だそうです。
 当たり前といえば当たり前ですが、やはり実際に体を動かさずにイメージするだけではだめだということです。ラマチャンドランの言葉を借りると、「想像が現実を超えることはありえない。もし、物を食べることを想像しただけで腹が満たされたら、人類は滅びてしまう」という言葉が当てはまると思います。
 ですが、イメージトレーニングが3割の効果しかないとしても活用する機会は多いと思います。忙しくてテニスが出来ないとき、怪我をしてテニスが出来ないときなど、実際にテニスを出来ないときでも、パフォーマンス向上に役立たせることができるからです。また、イメージトレーニングを長期間重ねることにより、イメージトレーニングの効果をあげることが出来るのではないか、とも考えられています。

 最後に、文中で出てきたラマチャンドランについて少し説明したいと思います。著書の「脳の中の幽霊」や「脳の中の幽霊、再び」がベストセラーになったことや、水曜9時からの日本テレビの番組(世界仰天ニュースだったか?)で取り上げらたことで、知っている人も多いかもしれません。
 ラマチャンドランは現代の心理学者を代表する1人です。専門は神経心理学・神経外科で、幻肢の研究が最も有名です。幻肢とは、自己や手術によって切断された手足(四肢)が、まるでまだあるように感じることです。しかし、その無くなった四肢を動かすことが出来ずにとても邪魔な位置にあって困ってしまうことや、無いはずの四肢が痛い(幻肢痛)といったことになることもあります。無いはずの手足の痛みを治療するなんて無理なはずですが、ラマチャンドランは幻肢痛の治療法を開発しました。この治療法の開発は彼の偉大な功績の1つです。
 もし詳しく知りたいなら、「脳の中の幽霊」・「脳の中の幽霊、再び」を読むことをお勧めします。心理学について詳しくない人でも読むことが出来る、非常に分かりやすい内容ですし、何よりおもしろいです。幻肢のこと以外にも触れられていて、私としては、神経心理学の立場から世界の様々な美術作品に共通する「美しさ」についての仮説が最も興味深かったです。この本は私のお勧めですので、機会があったらぜひ読んでみてください。
スポーツ心理系 | 投稿者 ジミー 17:10 | コメント(0)| トラックバック(0)
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