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テニスと心理学の架け橋 心理学のテニスへの応用を考える…よりもストリングのことを考えているかも

ジミー
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グリップサイズを大幅UPの続き

 以前、グリップサイズをバルサ材を使って大幅に上げることをして、それについてブログにも書きました。それについての続きです。
 どうしたかというと、数ヶ月前からバルサ材を外しています。要するに、やめました。グリップサイズは4くらいです。
 やめることになった発端は、ラケットを試打しようと思ったのですが、試打ラケットと自分のラケットではグリップサイズが違いすぎるので、比較にならなかったからです。どうせバルサ材の加工の出来も良くないから、バルサ材を外してから試打して、また後でちゃんと戻せばいい…と思ったのです。そして、試打ラケットと自分のラケットを比べるはずが、自分のラケットのバルサ材ありとなしを比べることになったのです…。
 比べた結果、やめることになった理由はいくつかあります。ひとつは、バルサ材があると、打球時の振動がほとんどなくなることです。バルサ材は木材ですが、かなり柔らかいです。発泡スチロールみたいなものです。あまりに振動がないのは、自分としては弊害だと思います。手に伝わる振動は、自分に対してのフィードバックとして重要だと思うからです。もし、ガラスの肘の持ち主で、振動なんてノーサンキューだ!!という方にはお勧めできるかも知れません。ただ、グリップが太すぎる故の弊害があるかもしれませんが…。
 もう一つの理由が、バルサ材があろうとなかろうと、(振動以外は)それほど変わらないなぁ…、と思ったからです。だったら、なくていいかな、と…。極端にグリップサイズを巻くと、まずオーバーグリップテープを巻くのに苦労します。普通に巻くとまず足りない、かといって無理やり引っ張ると切れることもあったのです。
 今回のことをまとめて、率直に言うと、いろいろめんどくさい、その割にいいこともない、むしろ悪いこともある、というのがバルサ材を止めた理由です。
 グリップサイズなんて人それぞれだろうとも思うのですが、結局は慣れてしまえばグリップサイズなんてどうでもいいんじゃないか?とも思っています。あくまで、グリップサイズ10と4の両方をそれなりの期間試した自分としての感想です。
グリップ | 投稿者 ジミー 15:51 | コメント(0)| トラックバック(0)

潜在学習

 前回で触れた潜在学習についてです。潜在学習は、知っている人は知っているスキナーが発見したものです。最初にその実験について説明します。
 実験では、ネズミに迷路課題をさせました。測定したのは、試行回数毎における、ゴールに着くまでに行き止まりに行ってしまった回数です。簡単にいえば、迷路で失敗した回数です。そして、ネズミは二つの群に分けられます。1つは、全ての試行回でゴールにたどり着いたらえさを与える群です。もう一つは、最初の数回ではゴールに着いてもえさを与えないけど、途中から餌を与えるようにする群です。ネズミがちゃんと課題をやるようにするため、多少空腹の状態にもさせます。お腹が減っているので早くえさを食べたい、そのためには間違った道を通らず、正しい道を行くことが必要になります。
 実験の詳細については忘れたので、仮に10回迷路課題をさせたとします。すべての試行回でえさを与えられる群は1~10回でゴールに着いたらえさを与えられるとします。途中の試行回からえさを与えられた群は、1~4回はゴールに着いてもえさを与えず、5~10回にはゴールに着いたら餌を与えたとします。


 下のグラフは、最初の試行回からえさを与えられた群の結果を示すグラフだと思ってください。縦軸が失敗した回数、横軸が試行回数(何回目)です。徐々に失敗回数が少なくなっているので、課題をするたびに迷路の道を覚えていることがわかります。特に、最初の数回では成績の伸びがいいこともわかります。
群1
 続いて、1~4回は餌なし、5~10回は餌ありの群の結果です。1~10回でえさありの群の結果と比べると、最初の5回は成績の伸びが良くありません。しかし、えさを与えられた次の6回目からは急に成績が伸びます。1~10回でえさありの群でも最初の数回の伸びは他と比べるといいのですが、それよりも急激に成績が伸びていることがわかります。
 群2
 この実験で考察すべき点は、途中からえさを与えられた群の、えさを与えられた次の回からの急激な成績の伸びです。なぜ、最初からえさを与えられた群の最初の数回よりも成績の伸びがいいのか?ということです。どうしてかというと、最初の4回の時に迷路の道をある程度学習していたが、その成果をそのときには出さなかったからです。なぜ、えさを与えられた次の回から成績が伸びたかというと、迷路を早くクリアするための動機付けができた、つまり、理由ができたからといえます。
 要するに、学習していてもそれを発揮する必要がないならば、その成果は出ないことがある、ということを示しています。成果は出ないけど学習はしていることを潜在学習といいます。

 前回の記事で、強い人とやると普段できないことをするようになった、というエピソードについて書きました。なぜそんなことになるのかという答えが、上記の潜在学習が顕在化したのではないか?と、私は思ったのです。普段一緒にテニスをしている人が相手の場合は潜在学習したことをする必要はないけど、それよりも強い人とやりあうためにはする必要があったため、潜在学習がしていたことが顕在化された、ということです。
 このように考えると、潜在学習を顕在化するには、普段大会に出ないけど出てみる、自分よりも1ランク、2ランク強い人とやる、ということが有効なのかなぁ…とも思います。大会で第1シードの下に入っちゃった!ということがあっても、それは潜在学習を顕在化させるチャンスかも知れない!と前向きに考えた方が有益でもあると思います。
実験・知覚系 | 投稿者 ジミー 01:13 | コメント(0)| トラックバック(0)
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