2010年11月27日
定位反応
ゲーム中には周りで色々なことが起こります。例えば、大きな物音がしたり、となりのコートからボールが転がってきたり。そんなことがあると気が取られてしまいます。そんなことに気を取られるなんて集中力が足りん!という意見もあるかも知れませんが、(必ずとは言いませんが)かなり無理な要求だと思います。そんなことで、定位反応のお話です。
定位反応とは、周囲の環境に変化が起こったときに、そちらに注意が向く反応をいうものです(自分ではそう思っています)。この反応を最初に述べたのはパブロフです。あの有名な「パブロフの犬」のパブロフです。ベルを鳴らしただけで犬がヨダレだらだらになるような(古典的)条件づけがよく知られていますが、この定位反応はあまり知られていない様に思います。このパブロフの犬がドアが開くとそちらに振り向く反応をしたことから、定位反応は「おやなんだ反応(反射)」とも呼ばれます。
定位反応はただ単にそちらを振り向くだけの反応ではなく、身体の生理反応にも変化がみられます。例えば、手の汗(SCR振幅の増大)、心拍数の低下などです。なぜこんな機能が備わっているかを考えると、周りで身体に危険なことが突如起こったときに、そちらに注意を向けるようにしておけば危険を回避しやすくなることに役立つからかもしれません。
定位反応を生じないようにする方法として、慣れ(馴化)があります。静かな部屋でドアが開くと誰でも振り向くと思いますが、多くの人が出入りする部屋だったらドアが開くたびに振り向く人はまずいないでしょう。慣れによって生じにくくなるというのは、定位反応のひとつの特徴です。
テニスの話しに戻りましょう。テニスのゲーム中は大きな物音がしたり、ボールが転がってきたりすることはそれほど頻繁に起こらないと思います。なので、そのようなことに対して慣れが生じて、定位反応が起こらなくなるということもないでしょう(花火大会中にテニスをするならそんなことがあるかも知れませんが)。
要するに、突然起こったことに注意が向いてしまうことは当然なので、その突然起こったことがレットする理由に足りるならば、レットでリプレイザポイントにしたほうがいい、というのが自分の意見です。レットしてもいいのに我慢して続行してミスすると、「レットすればよかった…」と悔やむことはあると思います。逆に「レットしなければよかった…」と思うことはまずないでしょう。後腐れがないように、レットは遠慮するものではないと思います。
定位反応とは、周囲の環境に変化が起こったときに、そちらに注意が向く反応をいうものです(自分ではそう思っています)。この反応を最初に述べたのはパブロフです。あの有名な「パブロフの犬」のパブロフです。ベルを鳴らしただけで犬がヨダレだらだらになるような(古典的)条件づけがよく知られていますが、この定位反応はあまり知られていない様に思います。このパブロフの犬がドアが開くとそちらに振り向く反応をしたことから、定位反応は「おやなんだ反応(反射)」とも呼ばれます。
定位反応はただ単にそちらを振り向くだけの反応ではなく、身体の生理反応にも変化がみられます。例えば、手の汗(SCR振幅の増大)、心拍数の低下などです。なぜこんな機能が備わっているかを考えると、周りで身体に危険なことが突如起こったときに、そちらに注意を向けるようにしておけば危険を回避しやすくなることに役立つからかもしれません。
定位反応を生じないようにする方法として、慣れ(馴化)があります。静かな部屋でドアが開くと誰でも振り向くと思いますが、多くの人が出入りする部屋だったらドアが開くたびに振り向く人はまずいないでしょう。慣れによって生じにくくなるというのは、定位反応のひとつの特徴です。
テニスの話しに戻りましょう。テニスのゲーム中は大きな物音がしたり、ボールが転がってきたりすることはそれほど頻繁に起こらないと思います。なので、そのようなことに対して慣れが生じて、定位反応が起こらなくなるということもないでしょう(花火大会中にテニスをするならそんなことがあるかも知れませんが)。
要するに、突然起こったことに注意が向いてしまうことは当然なので、その突然起こったことがレットする理由に足りるならば、レットでリプレイザポイントにしたほうがいい、というのが自分の意見です。レットしてもいいのに我慢して続行してミスすると、「レットすればよかった…」と悔やむことはあると思います。逆に「レットしなければよかった…」と思うことはまずないでしょう。後腐れがないように、レットは遠慮するものではないと思います。
2010年11月14日
ケブラー
シーズンオフになりつつあるので、ストリングの在庫を一掃しようとしています。その一環(?)としてケブラーを張ってみました。ケブラーに対して持っている自分の印象は「時代を先取りしすぎて時代遅れになった」感じです。自分でもよく説明できませんがそんな感じです。なのに、どうしてこんなものを購入したのか。ストリングマシンを買ったほうがお金が掛からないというのは真実である。ついつい無駄にストリングを買わない限りは…。
使用したのはAshaway Crossfire II 16 Kevlar Stringというものです。ケブラーとナイロンモノのセットで、メインにケブラー・クロスにナイロンモノというセッティングが推奨されています。今回はメインにケブラー、クロスにナイロンマルチ(XR-3)にしてみました。
張った感じですが、張る前はヘニャヘニャです。ポリのように芯がある(というより芯そのもの)という感じは全くありません。ケブラーと言っても繊維ですからね。しかし、テンションを掛けると一変して硬くなります。そしてクロスを通すとさらに硬くなっていきます。特に張りにくいとは感じませんでしたが、難点は切りにくいことです。ニッパで切ろうとしてもなかなか切れないので、半ば引きちぎるように切りました。
打った感じですが、正直に言うとよくわかりません><
下手にハイブリッドにしたからでしょうかね。でも、もともとハイブリッドの商品だし…。クロスにマルチを張っている割には硬く感じました。他の人に打たせたら、「打った感じがする」「ウッドラケットで打ってる感じ」「この打球感は好き」と言ってました。ここらへんは好みでしょうね。自分にとっては特に使用するメリットはなさそうです。「String Breaker」の称号を持つ人にとっては最後の切札になるかもしれません。
使用したのはAshaway Crossfire II 16 Kevlar Stringというものです。ケブラーとナイロンモノのセットで、メインにケブラー・クロスにナイロンモノというセッティングが推奨されています。今回はメインにケブラー、クロスにナイロンマルチ(XR-3)にしてみました。
張った感じですが、張る前はヘニャヘニャです。ポリのように芯がある(というより芯そのもの)という感じは全くありません。ケブラーと言っても繊維ですからね。しかし、テンションを掛けると一変して硬くなります。そしてクロスを通すとさらに硬くなっていきます。特に張りにくいとは感じませんでしたが、難点は切りにくいことです。ニッパで切ろうとしてもなかなか切れないので、半ば引きちぎるように切りました。
打った感じですが、正直に言うとよくわかりません><
下手にハイブリッドにしたからでしょうかね。でも、もともとハイブリッドの商品だし…。クロスにマルチを張っている割には硬く感じました。他の人に打たせたら、「打った感じがする」「ウッドラケットで打ってる感じ」「この打球感は好き」と言ってました。ここらへんは好みでしょうね。自分にとっては特に使用するメリットはなさそうです。「String Breaker」の称号を持つ人にとっては最後の切札になるかもしれません。
2010年11月06日
誘惑に負けた…の続きの続き
前回の続きです。せっかくのナチュラルが非常に残念な感じで張られてきましたが、それを使ってみました。
薄々分かっていたけれど、使ってみても残念でした。メインのプロハリケーンが58lbs、クロスのVSが56lbsでもともとクロスのテンションが低いのですが、クロスの緩みが全く取られていないことは明らかであり、もっと低くなっています。ストリングメーターで測定すると、クロスは30lbs未満です。メインはおおよそ50lbsだったことを考えるとあまりにも緩すぎます。
実際に使ってみるとクロスのナチュラル成分はほとんどありません。メインのプロハリケーンだけで打ってる感じ。クロスは単に付属しているものにしか過ぎない感じ。クロスは添えるだけという感じ。VSタッチが泣いている。もうハサミを入れてしまおうか…。
色々とTWのストリンギングについて語ったわけですが、TWのツイートを思い出しました。以下に転載。
How fast can you string a racquet? A TW employee strings a racquet in 6 mins 47 seconds! Can you beat him? Video: http://bit.ly/az3prA
8:55 AM Aug 24th webから
TWのストリンガーがどれだけ早く張れるか、という動画です。6分47秒というのはすごいと思います。でも、ストリンギングに多少の覚えがある人が見たら、ここにはストリンギングを任せたくないと思うのではないでしょうか。僕はそう思いました。
色々と突っ込みどころがある気がしますが、特にそう思ったのはストリングの通し方です。「なんすか?スクワットしてるんすか?」と言いたくなるような腕の動き。こんな乱暴に引いているのを見ると頼む気にはなれません。今回のナチュラルはかなり白く曇っていたので、このように引かれてしまったのだろうかと思いました。この動画は早さを競うものだから質を度外視した張り方とも取れますが、実際に商品として届いたものを見ると通常営業でもこんな張り方なんだろうと思えました。
今回は無料で張ってもらったようなものだからいいのですが、スターティングノットを作った張り方をされたらグロメットに損傷を加えられる可能性がありました。今回はスターティングノットではなさそうなので、そのようなことが無かったのが幸いでした。何が言いたいかといえば、やむを得ない事情がない限り、TWにストリンギングを頼むべきではないでしょう。たとえ無料であっても。それがTWとの上手な付き合い方だと思います。
薄々分かっていたけれど、使ってみても残念でした。メインのプロハリケーンが58lbs、クロスのVSが56lbsでもともとクロスのテンションが低いのですが、クロスの緩みが全く取られていないことは明らかであり、もっと低くなっています。ストリングメーターで測定すると、クロスは30lbs未満です。メインはおおよそ50lbsだったことを考えるとあまりにも緩すぎます。
実際に使ってみるとクロスのナチュラル成分はほとんどありません。メインのプロハリケーンだけで打ってる感じ。クロスは単に付属しているものにしか過ぎない感じ。クロスは添えるだけという感じ。VSタッチが泣いている。もうハサミを入れてしまおうか…。
色々とTWのストリンギングについて語ったわけですが、TWのツイートを思い出しました。以下に転載。
How fast can you string a racquet? A TW employee strings a racquet in 6 mins 47 seconds! Can you beat him? Video: http://bit.ly/az3prA
8:55 AM Aug 24th webから
TWのストリンガーがどれだけ早く張れるか、という動画です。6分47秒というのはすごいと思います。でも、ストリンギングに多少の覚えがある人が見たら、ここにはストリンギングを任せたくないと思うのではないでしょうか。僕はそう思いました。
色々と突っ込みどころがある気がしますが、特にそう思ったのはストリングの通し方です。「なんすか?スクワットしてるんすか?」と言いたくなるような腕の動き。こんな乱暴に引いているのを見ると頼む気にはなれません。今回のナチュラルはかなり白く曇っていたので、このように引かれてしまったのだろうかと思いました。この動画は早さを競うものだから質を度外視した張り方とも取れますが、実際に商品として届いたものを見ると通常営業でもこんな張り方なんだろうと思えました。
今回は無料で張ってもらったようなものだからいいのですが、スターティングノットを作った張り方をされたらグロメットに損傷を加えられる可能性がありました。今回はスターティングノットではなさそうなので、そのようなことが無かったのが幸いでした。何が言いたいかといえば、やむを得ない事情がない限り、TWにストリンギングを頼むべきではないでしょう。たとえ無料であっても。それがTWとの上手な付き合い方だと思います。
2010年11月05日
誘惑に負けた…の続き
都合により休日な今日この頃、前回の続きです。火曜日の朝に注文したのですが、金曜日の昼に届きました。なんというグローバル社会。早速見てみよう。
TWの振動止めがおまけで付いてます。しかし、それよりも目が行くのはストリングです。
これはひどい。適当過ぎる。クロスがあまりにもグニャグニャでひどく緩んでそうです。そして、ナチュラルであるクロスはほとんど白く曇っています。白すぎてメインのプロハリケーンとは見た目の違いが殆どわかりません。乱暴にクロスを通したのでないかと予想されます。ストリングに詳しい海原雄山がいたら、「このストリングを張ったのは誰だーー!!!!」と叫んでいると思います。
メインのノットもこれまたひどい…。メインはポリ
なのでほどけないとは思うけど…。
テンションはメイン58lbs、クロス56lbsらしい。自分にはちょっと高めだけれども、クロスが大幅に緩んでいるので丁度いいかもしれない。ということで、メインとクロスの目をできるだけ直してストリングメーターで測定したところ、概ね50lbsくらいでした。自分にはちょうどいい感じです。
注意書きにはペイントに傷があるとのことでしたが、特に見当たりませんでした。一体どうなってるんだ…。いや、いいんだけどさ。これに免じてストリンギングが適当だったことには目をつむろう。
TWでラケットを買う際には、ストリングは張らない方がいいと思います。以前からいい噂は聞いていませんでしたが、残念ながら本当にその通りでした。頼んでもいないのに、TWのステンシルを入れられた人もいるとかなんとか…。
TWの振動止めがおまけで付いてます。しかし、それよりも目が行くのはストリングです。
これはひどい。適当過ぎる。クロスがあまりにもグニャグニャでひどく緩んでそうです。そして、ナチュラルであるクロスはほとんど白く曇っています。白すぎてメインのプロハリケーンとは見た目の違いが殆どわかりません。乱暴にクロスを通したのでないかと予想されます。ストリングに詳しい海原雄山がいたら、「このストリングを張ったのは誰だーー!!!!」と叫んでいると思います。
メインのノットもこれまたひどい…。メインはポリ
なのでほどけないとは思うけど…。
テンションはメイン58lbs、クロス56lbsらしい。自分にはちょっと高めだけれども、クロスが大幅に緩んでいるので丁度いいかもしれない。ということで、メインとクロスの目をできるだけ直してストリングメーターで測定したところ、概ね50lbsくらいでした。自分にはちょうどいい感じです。
注意書きにはペイントに傷があるとのことでしたが、特に見当たりませんでした。一体どうなってるんだ…。いや、いいんだけどさ。これに免じてストリンギングが適当だったことには目をつむろう。
TWでラケットを買う際には、ストリングは張らない方がいいと思います。以前からいい噂は聞いていませんでしたが、残念ながら本当にその通りでした。頼んでもいないのに、TWのステンシルを入れられた人もいるとかなんとか…。
2010年11月03日
誘惑に負けた…
円高の誘惑に…負けた…。
昨今では1ドル約80円という円高になっているので、海外から個人輸入するとお買い得になります。とは言っても、無理に買う必要はありません。
僕はもう買うものはないなぁ…と思っていたのです。あるとすればラケットかもしれないけれども、2本あるから間に合っている。アエロは189ドルだから1ドル82円として15500円くらい。安いけどそんなに必要なものではないなぁ…と思っていたのです。
そんな中、中古品を見ていたら"Babolat AeroPro Drive GT (3/8) used"という商品を見つけてしまいました。この商品の注意書きを見てみると、
・未使用品
・塗装にキズあり
・ストリングはメインにハリケーン17、クロスにナチュラルのVS(!)
・ケースなし
・グリップはプラスチックの保護フィルムがついたまま
・グリップサイズは3
・値段169ドル→14000円弱
ごくり…。
例え話をすると、形が不器用で市場に出せないけど、味や品質には全く問題ない野菜を安く売りに出すようなものですが…。それだけではなく、ストリングが豪華。おそらくVSなんて二度と使う機会がない(使う気になれない)でしょう。たぶん、このハイブリッドのセットが張られているのだと思います。それなのに値段は20ドルお買い得。傷があるけど、使っていたらどうしてもつくものなので気にならないです。
…要するに注文してしまいました。他にも、寒い時期のためにアンダーアーマーも買いたいなぁとか思ってしまったこともあり、総合的に誘惑に負けました。冷静に考えると20ドルは大した値引き額じゃない。完全に後のフェスタ。今週末くらいには届くでしょう。
3本目のラケットはどうしようか。3本全部使うか、この1本は後々のために保管しておこうか…、でも保管したらせっかくのVSがもったいないな…ブツブツ。
昨今では1ドル約80円という円高になっているので、海外から個人輸入するとお買い得になります。とは言っても、無理に買う必要はありません。
僕はもう買うものはないなぁ…と思っていたのです。あるとすればラケットかもしれないけれども、2本あるから間に合っている。アエロは189ドルだから1ドル82円として15500円くらい。安いけどそんなに必要なものではないなぁ…と思っていたのです。
そんな中、中古品を見ていたら"Babolat AeroPro Drive GT (3/8) used"という商品を見つけてしまいました。この商品の注意書きを見てみると、
・未使用品
・塗装にキズあり
・ストリングはメインにハリケーン17、クロスにナチュラルのVS(!)
・ケースなし
・グリップはプラスチックの保護フィルムがついたまま
・グリップサイズは3
・値段169ドル→14000円弱
ごくり…。
例え話をすると、形が不器用で市場に出せないけど、味や品質には全く問題ない野菜を安く売りに出すようなものですが…。それだけではなく、ストリングが豪華。おそらくVSなんて二度と使う機会がない(使う気になれない)でしょう。たぶん、このハイブリッドのセットが張られているのだと思います。それなのに値段は20ドルお買い得。傷があるけど、使っていたらどうしてもつくものなので気にならないです。
…要するに注文してしまいました。他にも、寒い時期のためにアンダーアーマーも買いたいなぁとか思ってしまったこともあり、総合的に誘惑に負けました。冷静に考えると20ドルは大した値引き額じゃない。完全に後のフェスタ。今週末くらいには届くでしょう。
3本目のラケットはどうしようか。3本全部使うか、この1本は後々のために保管しておこうか…、でも保管したらせっかくのVSがもったいないな…ブツブツ。