2009年11月03日
テンション維持検証企画 理想
前回の反省会で問題点をいくつかあげたのですが、この測定を自分1人で行うにはどうしようもないことがほとんどでした。そこで、もし万全を期して行うならばどのようにするか?について書こうと思います。
なぜこんなことを書こうと思ったかについて若干説明します。当ブログは心理学に関することを扱っているからです。何を言っているんだ(;・∀・)?と思うでしょう。心理学になじみのない人にはわかりづらいのですが、心理学は実験を行います。心理学にかかわらず、実験計画やその工夫は非常に大事なものになります。そこをおろそかにすると、せっかく実験で得られた結果がパーになってしまいかねないからです。
例えば今回のストリングのテンション維持性能を検証する場合、次第にテンションが落ちていくという結果が得られたとしても、それが本当にストリングのテンション維持性能だけを反映したものかどうかが不鮮明になるといことです。要するに他の要因が影響していることが問題になるのです。それが前回に問題点として挙げた、季節変動による気温だったり、ノッチができたり…などです。
このような要因は交絡要因と呼ばれます。実験や測定をする際にはこの交絡要因の影響をできるだけ無くすように努める必要があります。心理学ではヒトという個体差が非常に大きいものを扱うので、交絡要因の影響を少なくする努力がより重要になります。
今回万全を期して行うなら…というのは、交絡要因をできるだけ無くすということを指します。今回このことについて書くのは心理学は実験を行うものであり、関係がなくもないからです。使うことができる人や金に際限がないなら、どのようにこの測定を行うかについて書きます。
・人を10人用意してサンプル数を10に増やす。
これくらいのサンプル数なら結構正確な測定になるでしょう。また、サンプル内でデータを標準化することも必要かもしれません。
・使用するストリング名を伏せる。
いわゆるブラインドテストを行うためです。
・試したいストリングが10種類数あるとすれば、10人全員が異なる順番でストリングを使用する。
例えば、各ストリングに1~10までの名前を付けたとします。Aさんは1、2、3~10と使用し、Bさんは2、3、~10、1、Cさんは3~10、1、2、Dさんは4~10、1~3…といった順番にします。こうすることで季節による気温などの影響は、平均することで相殺できます。いわゆるカウンターバランスを取る手順です。
・張ったまま使用しないラケットもいくつか用意する。
ボールを打つことによるテンションロスの影響を検討するためです。
・測定に使用する道具はデジタル式で面圧を測定するタイプのものにする。
ノッチなどが与える影響や、アナログタイプで生じうる曖昧さを除くためです。
とりあえずこんな感じでしょうか。挙げればきりがありません。他にもみんな同じラケットにする、同じストリンガーが張る、同じテンションにする、なども考えられますが、サンプル数が10であり、サンプル内でそれらが最初から最後まで統一されるならこだわる必要はないかもしれません。
この中で自分1人でも導入できるのは、デジタル式で面圧を測定するタイプの測定機です。これは一般にも売られています。TWではGamma ATS ERT 300 Tenniscomputerというものが売られています。値段は$169.00。今度からはこれを使って測定してくれ、と言われても断ります。TWではラケット1本買える値段です。勘弁して下さい…。
とりあえず、またテンションを測定する場合には今までと同じやり方でやると思います。重ねて言いますが、結果は参考程度にとどめてください。
次回はこの企画についての雑記でも書こうかと思います。
なぜこんなことを書こうと思ったかについて若干説明します。当ブログは心理学に関することを扱っているからです。何を言っているんだ(;・∀・)?と思うでしょう。心理学になじみのない人にはわかりづらいのですが、心理学は実験を行います。心理学にかかわらず、実験計画やその工夫は非常に大事なものになります。そこをおろそかにすると、せっかく実験で得られた結果がパーになってしまいかねないからです。
例えば今回のストリングのテンション維持性能を検証する場合、次第にテンションが落ちていくという結果が得られたとしても、それが本当にストリングのテンション維持性能だけを反映したものかどうかが不鮮明になるといことです。要するに他の要因が影響していることが問題になるのです。それが前回に問題点として挙げた、季節変動による気温だったり、ノッチができたり…などです。
このような要因は交絡要因と呼ばれます。実験や測定をする際にはこの交絡要因の影響をできるだけ無くすように努める必要があります。心理学ではヒトという個体差が非常に大きいものを扱うので、交絡要因の影響を少なくする努力がより重要になります。
今回万全を期して行うなら…というのは、交絡要因をできるだけ無くすということを指します。今回このことについて書くのは心理学は実験を行うものであり、関係がなくもないからです。使うことができる人や金に際限がないなら、どのようにこの測定を行うかについて書きます。
・人を10人用意してサンプル数を10に増やす。
これくらいのサンプル数なら結構正確な測定になるでしょう。また、サンプル内でデータを標準化することも必要かもしれません。
・使用するストリング名を伏せる。
いわゆるブラインドテストを行うためです。
・試したいストリングが10種類数あるとすれば、10人全員が異なる順番でストリングを使用する。
例えば、各ストリングに1~10までの名前を付けたとします。Aさんは1、2、3~10と使用し、Bさんは2、3、~10、1、Cさんは3~10、1、2、Dさんは4~10、1~3…といった順番にします。こうすることで季節による気温などの影響は、平均することで相殺できます。いわゆるカウンターバランスを取る手順です。
・張ったまま使用しないラケットもいくつか用意する。
ボールを打つことによるテンションロスの影響を検討するためです。
・測定に使用する道具はデジタル式で面圧を測定するタイプのものにする。
ノッチなどが与える影響や、アナログタイプで生じうる曖昧さを除くためです。
とりあえずこんな感じでしょうか。挙げればきりがありません。他にもみんな同じラケットにする、同じストリンガーが張る、同じテンションにする、なども考えられますが、サンプル数が10であり、サンプル内でそれらが最初から最後まで統一されるならこだわる必要はないかもしれません。
この中で自分1人でも導入できるのは、デジタル式で面圧を測定するタイプの測定機です。これは一般にも売られています。TWではGamma ATS ERT 300 Tenniscomputerというものが売られています。値段は$169.00。今度からはこれを使って測定してくれ、と言われても断ります。TWではラケット1本買える値段です。勘弁して下さい…。
とりあえず、またテンションを測定する場合には今までと同じやり方でやると思います。重ねて言いますが、結果は参考程度にとどめてください。
次回はこの企画についての雑記でも書こうかと思います。
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