2009年11月21日
ボールを目で追うこと・見ること⑧
ボールを目で追うこと・見ること⑦の続きです。今までで言いたいことはだいたい言ったので、今回はこれまでをまとめて最終回にします。
まずは今までのまとめです。
眼球運動の速度ではボールを目で追うことは到底できないことと言ったことから始まりました。これから言えることは、打点は予測されるものなので、インパクトの瞬間を見ていてもボールの正確な位置、正確なヒットにはつながらないだろう、ということです。ここまでがこのシリーズの前半に当たるかと思います。
後半です。フェデラーのようにインパクト(打点)を見続けることは、他の意味があるということから始まりました。それは、頸反射が起こらないから体の軸が安定する、ということです。しかし、フェデラーのフォアハンドのフィニッシュを見ると、顔の向きは正面から右向きへと変化しています。そのため、頸反射を起こさないのではなく、むしろ積極的に生起させているようにもみえます。このような顔の向きの変化がもたらすのは、ラケットのヘッドスピードの加速であると述べました。これが⑦までのお話です。
さて、打点を見続けることは頸反射を起こさないから安定性が増すのか、頸反射を起こすからヘッドスピードが加速するのか、どっちなの?という疑問が出てきます。僕は両方あると思います。最後にこれらについて述べようと思います。
両方あると考えたのは、顔の向きは大きく分ければ上下方向と左右方向の2つに分けられるからです。打点を見続ければ、顔の向きは左右方向には変化しますが、上下方向には変化しません。このことから、左右方向に動くことはヘッドスピードの加速につながるし、上下方向に動かないことはスイングの上下方向の安定性の増加につながると考えられます。
これらを踏まえての話です。頸反射についてはフォアハンドを例にして書いてきました。では、その他のバックハンドやボレーはどうなるのか考えてみます。
まずは、顔の左右方向の向きとヘッドスピードについてです。打点を見続けると顔の左右方向の向きが変わるスイングならば、ヘッドスピードが加速します。つまり、体が回転するようなスイングということになるでしょう。このように考えると、ストロークはヘッドスピードが加速しますが、ボレーなどはこの恩恵は受けにくいと思います。また、バックハンドは両手打ちか片手打ちで違いがあるかもしれません。両手よりも片手の方が体の回転は少ないように思います。だとすれば、両手は片手よりもスピードアップするだろうし、片手は無いことはないが両手ほどスピードアップしないと考えられます。
次は、顔の上下方向の向きと安定性についてです。これについてはストロークだろうとボレーだろうと当てはまるのではないかと思います。左右方向と違って、体の回転は関係ありませんからね。ボレーで打点を比較的長く見る選手として思い出すのは、フェデラーとガスケでしょうかね。
では、サーブやスマッシュはどうでしょうか?正直よくわかりません…、ごめんなさい。
尻すぼみな形になりましたが、これで終わりです(;・∀・)。
最後に一言。打点を見続けることが頸反射と関係しており、スイングスピードのアップと安定性につながるとかなんとか言ってきました。これらの内容は、何かの本を見て書いたのではありません(眼球運動の速度は心理学事典を参考にしました)。もしかしたら、今までこのようなことを言った人はいないかもしれませんし、少なくとも僕はそのような人や本は見たことがありません。眼球運動の速度や頸反射などについての知識をもとに、僕が考えて書きました。こんなことを言うと、このシリーズで書いたことを信用していいのか疑問に思われるかもしれません。何にしろ、名前が知られた学者でも何でもない僕が書いたわけですから。しかし、それでも僕が書いたことに納得して頂けたのなら、みなさんのテニスの参考にしてもらえたらと思います。
まずは今までのまとめです。
眼球運動の速度ではボールを目で追うことは到底できないことと言ったことから始まりました。これから言えることは、打点は予測されるものなので、インパクトの瞬間を見ていてもボールの正確な位置、正確なヒットにはつながらないだろう、ということです。ここまでがこのシリーズの前半に当たるかと思います。
後半です。フェデラーのようにインパクト(打点)を見続けることは、他の意味があるということから始まりました。それは、頸反射が起こらないから体の軸が安定する、ということです。しかし、フェデラーのフォアハンドのフィニッシュを見ると、顔の向きは正面から右向きへと変化しています。そのため、頸反射を起こさないのではなく、むしろ積極的に生起させているようにもみえます。このような顔の向きの変化がもたらすのは、ラケットのヘッドスピードの加速であると述べました。これが⑦までのお話です。
さて、打点を見続けることは頸反射を起こさないから安定性が増すのか、頸反射を起こすからヘッドスピードが加速するのか、どっちなの?という疑問が出てきます。僕は両方あると思います。最後にこれらについて述べようと思います。
両方あると考えたのは、顔の向きは大きく分ければ上下方向と左右方向の2つに分けられるからです。打点を見続ければ、顔の向きは左右方向には変化しますが、上下方向には変化しません。このことから、左右方向に動くことはヘッドスピードの加速につながるし、上下方向に動かないことはスイングの上下方向の安定性の増加につながると考えられます。
これらを踏まえての話です。頸反射についてはフォアハンドを例にして書いてきました。では、その他のバックハンドやボレーはどうなるのか考えてみます。
まずは、顔の左右方向の向きとヘッドスピードについてです。打点を見続けると顔の左右方向の向きが変わるスイングならば、ヘッドスピードが加速します。つまり、体が回転するようなスイングということになるでしょう。このように考えると、ストロークはヘッドスピードが加速しますが、ボレーなどはこの恩恵は受けにくいと思います。また、バックハンドは両手打ちか片手打ちで違いがあるかもしれません。両手よりも片手の方が体の回転は少ないように思います。だとすれば、両手は片手よりもスピードアップするだろうし、片手は無いことはないが両手ほどスピードアップしないと考えられます。
次は、顔の上下方向の向きと安定性についてです。これについてはストロークだろうとボレーだろうと当てはまるのではないかと思います。左右方向と違って、体の回転は関係ありませんからね。ボレーで打点を比較的長く見る選手として思い出すのは、フェデラーとガスケでしょうかね。
では、サーブやスマッシュはどうでしょうか?正直よくわかりません…、ごめんなさい。
尻すぼみな形になりましたが、これで終わりです(;・∀・)。
最後に一言。打点を見続けることが頸反射と関係しており、スイングスピードのアップと安定性につながるとかなんとか言ってきました。これらの内容は、何かの本を見て書いたのではありません(眼球運動の速度は心理学事典を参考にしました)。もしかしたら、今までこのようなことを言った人はいないかもしれませんし、少なくとも僕はそのような人や本は見たことがありません。眼球運動の速度や頸反射などについての知識をもとに、僕が考えて書きました。こんなことを言うと、このシリーズで書いたことを信用していいのか疑問に思われるかもしれません。何にしろ、名前が知られた学者でも何でもない僕が書いたわけですから。しかし、それでも僕が書いたことに納得して頂けたのなら、みなさんのテニスの参考にしてもらえたらと思います。