2008年06月29日
覚醒とパフォーマンス⑤最適機能領域
覚醒とパフォーマンスについてはこれが一応最後になります。最後は最適機能領域(ZOF:Zone Of Fanction)(Hanin,1986)についてです。
ZOFでは、最適なパフォーマンスを発揮する不安の高さは、各個人によって異なる、ということを示しています。下の画像で示しているのは、3人いれば3人それぞれ最適な不安の高さがある、ということです。
ハニンの研究では、熟練した選手の競技前の不安を測定したところ、不安の高低のばらつきが非常に大きかったのです。測定した選手のこれまでの成績にはそれほどばらつきがないにもかかわらずです。このことから、選手によって望ましい不安水準は個人によって異なる、と彼は考えたのです。
この考えをどう利用するかというと、不安水準が低い方が望ましい人は競技前にリラックスするようにすればよい、不安水準が高い方が望ましい人は、あれこれ気合を入れた方が良い、というように判断することができます。
とはいえ、この考えについても様々な疑問があります。ハニンの実験では、競技前に不安水準を測定していますが、それが競技中の不安水準と一致するとは限らないからです。競技前の不安水準はバラバラだけど、競技中の不安水準はほとんどばらつきがない、ということもありうるのです。競技中の不安水準を測定するのが一番いいのですが、それは難しいでしょう。試合中に不安を測定する質問紙に記入してもらうことなんてできないし、無理やりそんなことをしても、それ自体が試合の邪魔でしょうし…。なかなか難しい問題だと思います。
ZOFでは、最適なパフォーマンスを発揮する不安の高さは、各個人によって異なる、ということを示しています。下の画像で示しているのは、3人いれば3人それぞれ最適な不安の高さがある、ということです。
ハニンの研究では、熟練した選手の競技前の不安を測定したところ、不安の高低のばらつきが非常に大きかったのです。測定した選手のこれまでの成績にはそれほどばらつきがないにもかかわらずです。このことから、選手によって望ましい不安水準は個人によって異なる、と彼は考えたのです。
この考えをどう利用するかというと、不安水準が低い方が望ましい人は競技前にリラックスするようにすればよい、不安水準が高い方が望ましい人は、あれこれ気合を入れた方が良い、というように判断することができます。
とはいえ、この考えについても様々な疑問があります。ハニンの実験では、競技前に不安水準を測定していますが、それが競技中の不安水準と一致するとは限らないからです。競技前の不安水準はバラバラだけど、競技中の不安水準はほとんどばらつきがない、ということもありうるのです。競技中の不安水準を測定するのが一番いいのですが、それは難しいでしょう。試合中に不安を測定する質問紙に記入してもらうことなんてできないし、無理やりそんなことをしても、それ自体が試合の邪魔でしょうし…。なかなか難しい問題だと思います。
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