2008年05月03日
覚醒とパフォーマンス③逆U字仮説
前回の続きで、ヤーキスとドットソンの逆U字仮説(Yerkes and Dodson,1904)についてです。これもまた図から入ります。
覚醒水準が高すぎても低すぎてもパフォーマンスはよくない、最高のパフォーマンスを出すためには最適な覚醒水準が必要だ、ということを示しています。この理論では、熟達者でも過度に緊張して失敗してしまうことも説明できます。
これにも但し書きがありまして、課題(スポーツ)の複雑さに応じて、最適な覚醒水準が変わります。たとえば、重量挙げのような単純で力を要するスポーツでは、最適な覚醒水準が高くなります(図の山が右にずれる)。逆に、ダーツのような力ではなく精密さを要求されるスポーツでは、最適な覚醒水準は低くなります(図の山が左にずれる)。
この理論を応用すれば、重量挙げの選手は本番前に気合を入れて覚醒水準を高めるようにしたり、ダーツの選手はリラックスさせて覚醒水準を低くするようにすれば、より良いパフォーマンスを出せる、ということになります。
この理論にも批判についてです。それは、人が感じる不安や心配などを考慮していないことです。この理論の時代では、覚醒と不安は同一のものとしていたのですが、今では同一のものではないとされているからです。
なんだかわかりにくいですが…、「負けたらどうしよう…(;つД`)ミスしたらどうしよう…(TДT)」と過度に不安になっている状態も覚醒水準が高いと言えますが、「絶対勝つ(`・ω・´)!」と気合いが入っている状態も覚醒水準が高いと言えます。動因理論や逆U字仮説ではこれらを同一のものと考えている、ということです。
次回は、不安に焦点を当てた理論についてです。
覚醒水準が高すぎても低すぎてもパフォーマンスはよくない、最高のパフォーマンスを出すためには最適な覚醒水準が必要だ、ということを示しています。この理論では、熟達者でも過度に緊張して失敗してしまうことも説明できます。
これにも但し書きがありまして、課題(スポーツ)の複雑さに応じて、最適な覚醒水準が変わります。たとえば、重量挙げのような単純で力を要するスポーツでは、最適な覚醒水準が高くなります(図の山が右にずれる)。逆に、ダーツのような力ではなく精密さを要求されるスポーツでは、最適な覚醒水準は低くなります(図の山が左にずれる)。
この理論を応用すれば、重量挙げの選手は本番前に気合を入れて覚醒水準を高めるようにしたり、ダーツの選手はリラックスさせて覚醒水準を低くするようにすれば、より良いパフォーマンスを出せる、ということになります。
この理論にも批判についてです。それは、人が感じる不安や心配などを考慮していないことです。この理論の時代では、覚醒と不安は同一のものとしていたのですが、今では同一のものではないとされているからです。
なんだかわかりにくいですが…、「負けたらどうしよう…(;つД`)ミスしたらどうしよう…(TДT)」と過度に不安になっている状態も覚醒水準が高いと言えますが、「絶対勝つ(`・ω・´)!」と気合いが入っている状態も覚醒水準が高いと言えます。動因理論や逆U字仮説ではこれらを同一のものと考えている、ということです。
次回は、不安に焦点を当てた理論についてです。
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