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テニスと心理学の架け橋 心理学のテニスへの応用を考える…よりもストリングのことを考えているかも

ジミー
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定位反応

 ゲーム中には周りで色々なことが起こります。例えば、大きな物音がしたり、となりのコートからボールが転がってきたり。そんなことがあると気が取られてしまいます。そんなことに気を取られるなんて集中力が足りん!という意見もあるかも知れませんが、(必ずとは言いませんが)かなり無理な要求だと思います。そんなことで、定位反応のお話です。

 定位反応とは、周囲の環境に変化が起こったときに、そちらに注意が向く反応をいうものです(自分ではそう思っています)。この反応を最初に述べたのはパブロフです。あの有名な「パブロフの犬」のパブロフです。ベルを鳴らしただけで犬がヨダレだらだらになるような(古典的)条件づけがよく知られていますが、この定位反応はあまり知られていない様に思います。このパブロフの犬がドアが開くとそちらに振り向く反応をしたことから、定位反応は「おやなんだ反応(反射)」とも呼ばれます。
 定位反応はただ単にそちらを振り向くだけの反応ではなく、身体の生理反応にも変化がみられます。例えば、手の汗(SCR振幅の増大)、心拍数の低下などです。なぜこんな機能が備わっているかを考えると、周りで身体に危険なことが突如起こったときに、そちらに注意を向けるようにしておけば危険を回避しやすくなることに役立つからかもしれません。
 定位反応を生じないようにする方法として、慣れ(馴化)があります。静かな部屋でドアが開くと誰でも振り向くと思いますが、多くの人が出入りする部屋だったらドアが開くたびに振り向く人はまずいないでしょう。慣れによって生じにくくなるというのは、定位反応のひとつの特徴です。

 テニスの話しに戻りましょう。テニスのゲーム中は大きな物音がしたり、ボールが転がってきたりすることはそれほど頻繁に起こらないと思います。なので、そのようなことに対して慣れが生じて、定位反応が起こらなくなるということもないでしょう(花火大会中にテニスをするならそんなことがあるかも知れませんが)。
 要するに、突然起こったことに注意が向いてしまうことは当然なので、その突然起こったことがレットする理由に足りるならば、レットでリプレイザポイントにしたほうがいい、というのが自分の意見です。レットしてもいいのに我慢して続行してミスすると、「レットすればよかった…」と悔やむことはあると思います。逆に「レットしなければよかった…」と思うことはまずないでしょう。後腐れがないように、レットは遠慮するものではないと思います。
生理系 | 投稿者 ジミー 23:04 | コメント(0) | トラックバック(0)
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