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テニスと心理学の架け橋 心理学のテニスへの応用を考える…よりもストリングのことを考えているかも

ジミー
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テンション測定アプリ-Freqmess①

 一緒にテニスをする方から、iPhoneにストリングのテンションを測定するアプリがあると聞きました。アンドロイドなら持っているのでアンドロイドマーケットを調べてみたら、「Freqmess」というアプリがありました。有料ですが100円ちょっとなので購入しました。

 使用方法は公式サイトにもありますが、動画を見てもらった方が早いです。


基本的な手順としては、
1.ラケットの種類(ヘッドサイズ)を選択する。
2.ストリングの種類(ポリエステルまたはナイロン及び太さだけど結局は後述のmass density)を選択する。
3.「Record」をタップする。
4.フェイスの中心を掌底で叩いて、ストリングをぽーんと鳴らせる(振動止めは外しておきます)。
5.その音を携帯電話に聞かせてあげる。
6.テンションが測定される。
というものです。測定原理ですが、ストリングの音の周波数からテンションを推定するもののようです。分解能は、周波数については2Hz、テンションは0.1kg、十分でしょう。

 実際に使いました。被験体はこのアプリの存在を教えてくれた方のラケット(旧V-CON)です。ツアーバイトを張って欲しいと頼まれていて預かってました。ストリングは1時間前に張りたてなので大抜擢。
被験体
 ヘッドサイズは100inch、ストリングは1.25mmと設定。テンションは希望通りの55ポンド=24.91㎏に張り上げました(テンションメーターで測定済み)。ということでやってみる。

「ぽーん」

「Analyzing...」

「Tension is 5.63kg」

「…」



 5.63kgは約12.42ポンド。そんなわけなかろうヽ(`Д´)ノプンプン
 そこで自分のラケットを叩いてみるとV-CONより音が大きい。V-CONをよく見るとグロメットに「SHOCKLESS GROMMET」と書いてある。おそらくこれによって音が吸収されたのだと思います。そのため、テンションが低く測定されたのだろうと…。このアプリの使用上の注意には振動止めは予め外すこととあります。振動止めの機能を備えたラケットでは使いものにならないのでしょうか。
 続いて自分のラケット。先程のV-CONとフェイスサイズもストリングも同じなので設定は変わらず。

「ぽーん」

「Analyzing...」

「Tension is 15.36kg」



「…」



 約33.90ポンドという結果。このアプリを作ったのは誰だーヽ(`Д´)ノプンプン!!と思っていたら公式サイトにしっかりと説明がありました。ちゃんと見なきゃダメですね(∀`*ゞ)
 その説明を自分なりに翻訳して要約します。
Q.なんでこのアプリの測定値ってこんなに低いの?40ポンドにもならねーぞ?
A.まぁ、落ち着いてよ。例えば、君が50ポンドでストリングを張ったとしてもね、ラケットに張り上げたストリングに残っているテンションは50ポンドじゃないんだ。そうなるのは色々とわけがあるんだけど、ストリングマシンで引っ張るテンションと張り上がったストリングに残っているテンションには、どうしても10kg(22ポンド)くらいの差が出ちゃう。それで、このアプリが測定するのは引っ張ったテンションじゃなくて、張り上がったストリングに残っている方のテンションなんだ。まぁ、それだとテンションが分かりにくいよって思うかもしれないけど、工夫次第でどうにかなるよ。その方法だけど、このアプリの測定値に、張ったことで「ロスしたテンション」を足せばいいんだ。「ロスしたテンション」っていうのは、マシンで引っ張ったテンションと張り上がったストリングに残っているテンションの差のことだよ。ポリエステルだと10kg(22ポンド)くらいだね。


 この説明を見て納得しました。引っ張るテンションと実際に残っているテンションが異なるのは当然です。そして、テンションメーターはストリングに残っているテンションを引っ張ったテンションに置き換えているということです。そのため、このアプリとテンションメーターでは大きな差が出たのです。その差は、55-33.90=21.1ポンド。Q&Aに出てきた10kg(22ポンド)に近いのです。なるへそなるへそ…。実際に数値が出ると妙に納得してしまう。
 ロスしたテンションを厳密に知りたいなら、ストリングを張った直後にアプリで測定して、引っ張ったテンションから測定値のテンションを引いて差を求めればよいということになります。おそらく、ストリングの種類や太さ、ラケットによってそのテンションは異なるでしょう…とか書いていたら、公式サイトにも同じようなことが書かれていました。ちゃんと見ないとダメだけど、英文で数式が出てくると知恵熱が出そう…。

 その他の感想です。5回連続測定しましたが、いずれも「15.36kg」という結果でした。次に、ツアーバイト16(1.30)を張ったラケットで測定してみました。こちらはばらつきが多かったのですが「7.74kg」という値が連続で出ました。測定値はかなり低いのですが、実際のテンションはこんなものなのでしょうか?測定値の信頼性はある程度あると思いますが、複数回測定した方が確実だと思います。
 あと、「mass density(質量密度、アプリでは1mあたりのストリングの重さ、g/m)」を計って設定するべきという説明があるので、そちらも気になります。これについては、次に張るときやってみます(次回参照)。
 それと、カチカチに張ったポリエステルに何度も掌底を食らわせるのは苦行に他ならないので、トンカチで軽く叩いて音を出しました。それでも測定値は変わらなかったので、叩き方はあまりこだわらなくていいのかもしれません。
 このアプリを使うとストリングメーターで測定するよりもはるかに楽です。叩いて音を聞かせるだけですから、気軽にテンションを測定できます。テンション維持性能を調べていたときにこれがあったら…(;´д`)
 まだ検討するべきことはありますが、100円ちょっとの値段でこれはすごい!と思います。
 欲を言えば、単位をcm→inch、kg→lbsに変更できたり、測定数値と日付を記録して折れ線グラフにできれば完璧なんだけどなぁ…|д゚)チラッ と思っていたら、単位の変換はできます。これについては後日書きます。
ストリンギング | 投稿者 ジミー 17:44 | コメント(2) | トラックバック(0)
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