2010年10月01日
不思議な体験②
不思議な体験の続きではなく、別のお話です。今回はいわゆる「ゾーン」という体験についてです。
この体験を説明することが難しいのですが、「覚醒する」とか「開花する」と表現する人もいるかも知れません。
「ゾーン」で適当に検索したら、
集中力が極限を高められた時、周囲の景色や音が意識から消える状態。
スポーツの一流選手は、世界レベルの試合でゾーンの世界に入ると言われている。
というのがありました。自分でもこのような体験をしたことが二度あります。検索で出てきたような状態だったかどうかはわかりませんが…。
この二度の体験は今までにブログに書いています。シングルス 21.10.17の2試合目と実業団対抗 東北大会②でシングルスで出た試合です。この二度の体験には共通点と相違点があるように感じました。今回は共通点や相違点を挙げてみて、自分なりに「ゾーン」というものを整理できたらいいなと思っています。心理学はほとんど関係なく、自分の体験を掘り下げてみようという試みです。
まずは、試合前の心構えから。
前者はその年最後のシングルスの大会であったことから、ミスしても気にしない、おもいっきり暴れよう、といったことを考えていました。ほぼノープレッシャーでお気楽な状態だったと思います。
後者は、前の日の飲み会にて自らシングルスを希望しての試合でした。団体戦ということで多少のプレッシャーはあったと思います。試合直前ではいけいけゴーゴーな状態ではなかったので、少しは緊張していたと思います。前者と後者の共通点は、少なくてもポジティブな状態であったことくらいかもしれません。
次は試合中の心境。
前者は最初から「ゾーン」の状態ではなく、0-2とリードされていました。その時には「やっぱりだめかなぁ…」と思ったことを今でも覚えています。ですが、その後は「ゾーン」の状態になりほとんど無心でした。「どこに何を打とう」とも考えてはいませんでした。
後者は最初のゲームから「ゾーン」の状態でした。ただ、前日の酒の影響で、後半はただひたすらしんどかったことを覚えています…。しんどいけれども最後まで「ゾーン」が切れることはなかったです。こちらもほとんど無心の状態でした。
次に、具体的にできたことについて。
前者は、フォアハンド、両手打ちのバックハンドが練習でもできなかった位の出来でした。特にバックハンドはほとんど自身が無かったのですが、出来るのが当たり前のような状態でした。フラットサーブも調子がよく、ディサイディングポイントでノータッチエースを奪うことがありました。他のディサイディングポイントでは、ダブルフォールトしたけど…。
後者では、ひたすらにフォアハンドが火を吹いていました。こちらも練習では出来なかった程の出来でした。前者とは異なり、バックハンドはスライスでつなぐだけ。サーブも普段とは変化なし。双方ではその時の技術水準が異なっていたことも影響あるとは思います。
次はその時の相手。
前者は県ランキング上位者。サーブもフォアもバックも基本的に速い球。とくにフォアハンドはフラットで、横から見ているとスピナーの自分にはとてもコートに納められないような打球。
後者はボールはそんなに速くないけれども遅くもない。バックハンドはスライス。
最後に、その次の試合ではどうだったか。両方共、その日のうちに次の試合がありました。
前者は、体が限界突破し初めて尻すぼみに。ただ、普段では出来ないことがよく出来ていたので、余韻は残っていたと思います。
後者は、完全に疲労困憊でだめだめ。体中がきつかった…。
いろいろ書いてみましたが、やっぱりよくわかりませんね。共通点もあれば相違点もけっこうあります。どうすれば「ゾーン」の状態になれるのかはほとんどわかりません。その要因はかなりたくさんあると思います。そのひとつとして、昔このブログで書いた潜在学習があるかもしれません。他には、心的資源をどれだけ現在のポイントに投入できるのかも重要だと思います。心的資源については、後々記事にしたと思います。
最後にいろいろと感想みたいなものを。今回書いた「ゾーン」というものを体験してみるのはいいことだと思います(簡単にできるものではないですが)。自分にもこんな力があるのか!と思えて、励みになるからです。けれども、その力を過信してしまうのはかなりだめです。狙って「ゾーン」の状態になれるのならいいのですが、まずそんなことは出来ないと思います。調子のいい上の力と悪い下の力があるならば、下の力を自分の実力としてみるべきだと思います。そうじゃないと安定して勝つことは難しいように思えます。
この体験を説明することが難しいのですが、「覚醒する」とか「開花する」と表現する人もいるかも知れません。
「ゾーン」で適当に検索したら、
集中力が極限を高められた時、周囲の景色や音が意識から消える状態。
スポーツの一流選手は、世界レベルの試合でゾーンの世界に入ると言われている。
というのがありました。自分でもこのような体験をしたことが二度あります。検索で出てきたような状態だったかどうかはわかりませんが…。
この二度の体験は今までにブログに書いています。シングルス 21.10.17の2試合目と実業団対抗 東北大会②でシングルスで出た試合です。この二度の体験には共通点と相違点があるように感じました。今回は共通点や相違点を挙げてみて、自分なりに「ゾーン」というものを整理できたらいいなと思っています。心理学はほとんど関係なく、自分の体験を掘り下げてみようという試みです。
まずは、試合前の心構えから。
前者はその年最後のシングルスの大会であったことから、ミスしても気にしない、おもいっきり暴れよう、といったことを考えていました。ほぼノープレッシャーでお気楽な状態だったと思います。
後者は、前の日の飲み会にて自らシングルスを希望しての試合でした。団体戦ということで多少のプレッシャーはあったと思います。試合直前ではいけいけゴーゴーな状態ではなかったので、少しは緊張していたと思います。前者と後者の共通点は、少なくてもポジティブな状態であったことくらいかもしれません。
次は試合中の心境。
前者は最初から「ゾーン」の状態ではなく、0-2とリードされていました。その時には「やっぱりだめかなぁ…」と思ったことを今でも覚えています。ですが、その後は「ゾーン」の状態になりほとんど無心でした。「どこに何を打とう」とも考えてはいませんでした。
後者は最初のゲームから「ゾーン」の状態でした。ただ、前日の酒の影響で、後半はただひたすらしんどかったことを覚えています…。しんどいけれども最後まで「ゾーン」が切れることはなかったです。こちらもほとんど無心の状態でした。
次に、具体的にできたことについて。
前者は、フォアハンド、両手打ちのバックハンドが練習でもできなかった位の出来でした。特にバックハンドはほとんど自身が無かったのですが、出来るのが当たり前のような状態でした。フラットサーブも調子がよく、ディサイディングポイントでノータッチエースを奪うことがありました。他のディサイディングポイントでは、ダブルフォールトしたけど…。
後者では、ひたすらにフォアハンドが火を吹いていました。こちらも練習では出来なかった程の出来でした。前者とは異なり、バックハンドはスライスでつなぐだけ。サーブも普段とは変化なし。双方ではその時の技術水準が異なっていたことも影響あるとは思います。
次はその時の相手。
前者は県ランキング上位者。サーブもフォアもバックも基本的に速い球。とくにフォアハンドはフラットで、横から見ているとスピナーの自分にはとてもコートに納められないような打球。
後者はボールはそんなに速くないけれども遅くもない。バックハンドはスライス。
最後に、その次の試合ではどうだったか。両方共、その日のうちに次の試合がありました。
前者は、体が限界突破し初めて尻すぼみに。ただ、普段では出来ないことがよく出来ていたので、余韻は残っていたと思います。
後者は、完全に疲労困憊でだめだめ。体中がきつかった…。
いろいろ書いてみましたが、やっぱりよくわかりませんね。共通点もあれば相違点もけっこうあります。どうすれば「ゾーン」の状態になれるのかはほとんどわかりません。その要因はかなりたくさんあると思います。そのひとつとして、昔このブログで書いた潜在学習があるかもしれません。他には、心的資源をどれだけ現在のポイントに投入できるのかも重要だと思います。心的資源については、後々記事にしたと思います。
最後にいろいろと感想みたいなものを。今回書いた「ゾーン」というものを体験してみるのはいいことだと思います(簡単にできるものではないですが)。自分にもこんな力があるのか!と思えて、励みになるからです。けれども、その力を過信してしまうのはかなりだめです。狙って「ゾーン」の状態になれるのならいいのですが、まずそんなことは出来ないと思います。調子のいい上の力と悪い下の力があるならば、下の力を自分の実力としてみるべきだと思います。そうじゃないと安定して勝つことは難しいように思えます。