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テニスと心理学の架け橋 心理学のテニスへの応用を考える…よりもストリングのことを考えているかも

ジミー
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フールプルーフ

 メンタルに関するだろうこと第2弾。今年のウィンブルドン男子シングルス決勝を見ていたときに、タイトルの言葉が思い浮かびました。その言葉の意味については最後の方で説明します。

 ミスしたら切り替えが大切と言われます。しかし、ミスをしたらネガティブな感情(情動)が出てしまいます。自分に対する苛立ち、怒り、焦り…などなどがあるでしょう。次のポイントへ切り替えをするには、そのような情動への対処が必要になるのではないかと思います。前のポイントをそのまま引きずったら次のポイントに集中できないでしょう。では、どのように対処すれば良いのでしょうか。そのような情動を感じるな、聖人君子たれ、というのは無理です。何かしら感じるのがヒトだと思います。


 その対処方法について、ウィンブルドン男子決勝、ロディックのある行動を見て感じたことがありました。

タオル!

 ある行動とは、ボールパーソンにタオルを要求していたことです。僕が注目したのは、その行動自体ではなくてそのタイミングです。ミスをしたポイントでは、ポイントが決まったらすぐにタオルを要求していました。場合によっては、自分が決めたポイントでもそんなことをしていたような気もしますが。

 それを見て勝手に、なるほどなぁ…と思っていました。ミスをしてネガティブな情動が出てくることは仕方ない。だったら、そんな余計なものが出てくる前に何か行動をすることで出てこなくすればいい。そんな効果があるのではないかと思ったのです。ロディックがそのような考えでこんなことをするのか、自然にこうすることを対処方法として身につけたのか、全く関係ないかは分かりませんけど…。

 そこで、タイトルの「フールプルーフ」という言葉が思い浮かびました。この言葉は応用心理学や人間工学の分野で専ら使われますが、「フール」は「馬鹿な、おろかな」、「プルーフ」は「防止」という意味になるかと思います。これは、製品の設計段階で、人がミスをすることを前提にした安全対策を施すことなどを言います。例えば、AT車ではギアがPかNレンジに入っていなければエンジンを始動できません。他のレンジにギアが入っている状態で始動したら、不意に車が動いて事故に繋がります。ギアがPかNに入っていることを確認してからエンジンを掛けなさいと言っても、必ずしもそうするとは限りません。そこで、「他のレンジにギアが入っている状態で始動」するというバカなことをしても、大事にならないような構造になっています。

 先に書いた、ネガティブな情動の対処方法も「フールプルーフ」と言えるのではないかと思います。ミスしてネガティブな情動が出てそれを次のポイント以降に引きずるのは、プレー上は愚かなことかもしれません。しかし、そうしないようにしても、必ずしもできません。ならば、ネガティブな情動自体を出てこなくすれば、その愚かなことが起きない構造設計になります。そう考えると、これも「フールプルーフ」と呼べるような気もするのです。

 そんな能書きはいいとして、どう実践すれば良いのでしょうか。我々庶民がボールパーソン付で試合をすることなんてありませんからね(;・∀・)
 自分のプレーを思い起こすと、このように考える前からやっていたことがありました。それは、ポイントが決まったら手をグリップから外してラケットを持つことです。スロート部分を持つようになっていたんです。いつからやっていたのかはわかりません。自然に身につけていたんでしょうかね…なんとも不思議です。
スポーツ心理系 | 投稿者 ジミー 23:04 | コメント(0) | トラックバック(0)
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