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テニスと心理学の架け橋 心理学のテニスへの応用を考える…よりもストリングのことを考えているかも

ジミー
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「楽しむテニス」と「勝つテニス」

 テニスを初めて何年も経ちますが最近気づきました、「楽しむテニス」と「勝つテニス」は相当違うかもしれないことに。なぜこんな簡単なことに気づかなかったんだろうか。誰もが勝つためにテニスを始めるわけではないので、盲点だったと言えばそうなのかも知れません。

 この違いというものを特に実感するのはダブルスです。最近、僕とペアとの間ではストロークの強打を盛大にアウトすることを「長距離砲」と呼び、それだけは厳にしないように努めています。なぜかというと、ダブルスでは割りに合わないからです。平行陣に出ている相手を強打でパッシングするのは気持ちいいと僕も思うのですが、それは楽しむテニスだと思います。実際のダブルスだったらそんな長距離砲よりも、そんなに速くなくても足元に沈めるショットやロブの方がいい。こちらが勝つテニスだと思います。「楽しむテニス」は自分がやって気持ちのいいことを指し、「勝つテニス」は自分がやって気持ちのいいことではないけれどもポイントをより高確率で取れることを指すのだと思います。

 最初にこの違いというものについて考えたのは、強者のベテランが集まった大会を見た時でした。35歳以上のシングルスを見たのですが、ベスト8以上の選手のバックハンドはスライスでした。
 たまにシングルハンドでトップスピンを打つくらいで、まずスライス。こんなに多くの選手がいるのだから違う人がいたっていいじゃないかと思うけど、みんなスライス。なぜだろう。このスライス率を偶然と片付けるのはかなり強引である。全国から集まった強者が足並み揃えてスライスを使っているということは、スライスの方が勝つためには効率的なのではないだろうか…。
 このように自分は考えたのです。バックハンドを強打しないと勝てないのは相当なハイレベルだと思います。バックハンドの強打でリスクを犯すよりも、攻められにくい滑るスライスの方がずっと効率的にポイントを取れる(取られにくい)のではないかと考えたのです。
 誰でもプロのバックハンドの強打には憧れると思います。フェデラーのような素敵な片手バックハンドを打ってみたい、サフィンのような強力な両手バックハンドを打ってみたい…。そのような憧れを抱いてマネをするのは「楽しむテニス」ですが、それは「勝つテニス」には遠回りかもしれません。憧れをかみ殺して地味で巧みなスライスを打つほうが「勝つテニス」に近いかもしれません。よくわかりませんが、一番幸せなのは「楽しむテニス」と「勝つテニス」が一致している人なんだと思います。

 じゃあ、自分のバックハンドをどうしようかと考えました。…うむ、スライスはへぼでそんなに自信がない。たまにうまい具合に打てるけど、ぽわーんと情けないボールもしばしば…。両手打ちは多少はマシになってきているからそこまで差はないかもしれない。どうにも収まりがつかず、結局今まで通りの現状維持になりました。この記事も収まりがつきませんが、自分にとってこのような考えはダブルスなんかに役立っていることは確かなようです。
技術的な何か | 投稿者 ジミー 22:31 | コメント(0) | トラックバック(0)
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