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テニスと心理学の架け橋 心理学のテニスへの応用を考える…よりもストリングのことを考えているかも

ジミー
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覚醒とパフォーマンス①

 覚醒とパフォーマンスの関係についてです。今回は、覚醒とはなにか?についてです。

 日常生活で「覚醒」という言葉は、「目覚める」という意味でつかわれます。眠りから目覚める、だったり、自己の能力に目覚めるなどです。心理学では前者に近い意味です。覚醒の水準が最も低いのは寝ているときですが、「睡眠⇔覚醒」の2つだけではなく、起きているときにも覚醒の高低の水準があります。寝ているときは一番覚醒水準が低く、退屈していたり、リラックスしている状態も覚醒水準が低いと言えます。一方、興奮していたり、怒っていたり、不安を感じているときは覚醒水準が高いと言えます。
 では、覚醒の高低はなにで表わされるかというと、交感神経がどれだけ働いているか、と言えます。交感神経は自律神経の一つで、副交感神経と対になるものです。交感神経が活性化すると、血管の収縮、心拍数の増加、精神的発汗(手のひら、足の裏)の増加、呼吸回数の増加、瞳孔の拡大、消化活動の低下などが起こります。これは、ヒトが何らかの危機に陥った時に適した身体状態にするためにあると言われています。例えば、血管の収縮は傷を負っても血が流れにくくなります。心拍数の増加は、栄養や酸素をたくさん供給することができるようになります。手のひらの発汗は手と武器との摩擦力が大きくなるので武器が握りやすくなります。
 副交感神経は、交感神経の反対の働きをします。つまり、血管の拡大、心拍数の低下、精神的発汗の低下、呼吸回数の低下、瞳孔の縮小、消化活動の促進などです。副交感神経は、体を休めるためのもので、リラックスしているときは副交感神経が働きます。

 スポーツしているときに望ましいのは、交感神経の方ですが、交感神経がたくさん働いて、覚醒水準が高ければ高いほどいい、というわけではありません。覚醒水準は低すぎても高すぎてもいけないのです。次回はそれについて書きたいと思います。
生理系 | 投稿者 ジミー 20:45 | コメント(0) | トラックバック(0)
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