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テニスと心理学の架け橋 心理学のテニスへの応用を考える…よりもストリングのことを考えているかも

ジミー
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ボールの打つときの叫び声の悪影響

 今年初の投稿になりましたが、テニスに関する心理学の話題です。ボールを打つときに出す声が相手に対してどのような影響を与えるかに関する研究が発表されていました。web上にこの研究の要約がありましたので、これについて紹介したいと思います。要約をさらに要約した感じです。

 論文のタイトルは
"A Preliminary Investigation Regarding the Effect of Tennis Grunting: Does White Noise During a Tennis Shot Have a Negative Impact on Shot Perception?" 
日本語にすると、
「テニスにおける叫び声に関する予備的調査:ボールを打つときに発生するホワイトノイズはショットの知覚に悪影響を及ぼすか?」
となるでしょうか?わかりにくいですね…。実験手順について説明しますので、徐々に分かるかと思います。
・実験背景
 テニスのトッププロにはボールを打つときに叫び声を上げる選手が多くいます。この叫び声は対戦相手にとっては邪魔になっていると言われることがありますが、科学的に立証されてはいないので調査しました。
・実験手順
 実験では、テニス選手がボールを打つ映像を使いました。実験の参加者はその映像を見て、打ったボールが右に来るのか左に来るのかを出来る限り早く且つ正確に答えなければなりません。参加者は2つのグループに分けられました。一つのグループは、ボールを打つ瞬間に雑音(ホワイトノイズ:テレビの砂嵐で流れる「ザー」という音)が流れ、もう1つグループではホワイトノイズは流されませんでした。この2つのグループ間で、回答の正確さと回答するまでの時間を比較しました。
・結果
 2つのグループ間では、正確さと早さに大きな差がみられました。雑音が流されたグループの方は回答が遅く、間違った割合も多くなったのです。余計な音を流すことは、このグループの参加者のパフォーマンスに悪影響を与えたと言えます。
・考察
 では、なぜ雑音が悪影響を与えることになったのでしょうか?その理由はいくつか考えられます。例えば、ボールを打つときに発生する音が叫び声によって聞こえなくなるからかもしれません。他には、ボールの音よりも叫び声に注意が向いてしまうことも考えられます。


 おおよそ以上のような内容になります。論文のタイトルにもあるように、これは予備的調査なので、雑音が悪影響を与える理由については断定できません。ただ、ボールを打つときに大きな声を上げると、優位な立場になることは明らかなようです。ただ、声がでかい方が勝つ!というわけではないでしょうし、声を出すことがスポーツマンシップに反するかどうかも賛否がわかれるでしょう。ただ、シャラポワレベルになると、そうも言ってられないのではないかとも思います。
実験・知覚系 | 投稿者 ジミー 20:11 | コメント(2) | トラックバック(0)
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